マルクス経済学とビットコイン価格

皆さん、インデックス投資してますか、ゆーです。

本日は仮想通貨の値段の決まり方について私が考える理論を説明したいと思います。
色々な考え方が紹介されていますが、私が現時点で一番しっくりくると思うものを紹介したいと思うので、まぁ皆さん反論もあると思いますが、よかったら最後まで読んでみてやってください。

そもそも物の値段は何で決まるのか

ビットコインに限らず、まず物の値段がどのように決まるのかを考えてみたいと思います。
これを考える上で今回私が参考とした考え方はかの有名な経済学者、マルクスの考え方です。

マルクスは資本論という本を書きまして、当時は全く有名にならなかったのですが、彼の死後その考え方すごいということで有名になった経済学者です。

その考え方の中に、資本主義のもとにおいて、商品には、「価値」と「使用価値」があるということを彼は説きました。

さて、これらはなんでしょう?と言われて即答できる人はなかなかいないと思うので、これを順番に説明していきましょう。

ただ、ここでざっくりいうと、使用価値とは「使用メリット」のことであり、価値とは「労力の大きさ」のことです。例えば、パンの「おいしさ」が使用価値であり、「作るのにどれくらい手間がかかったか」というのが「価値」という解釈です。

使用価値

使用価値とは使用メリットのことであり、たとえば、「使用価値(使うメリット)」がないものは商品になりません。
使うメリットがなければ、誰も買ってくれないので、価値はつかないわけです。
道端に落ちている小石や、私が描いた絵が商品にならないのは、「使用価値」がないからです。

役に立たないものは買ってもらえないというのは、当たり前の話ですね。
でも、その当たり前の話が、とても重要なのです。

マルクスは、生産したモノが商品となるために、「命がけの跳躍」をしなければいけないと説きました。

商品には、「使用価値」が必要です。
しかし、この「使用価値」があるかどうかを決めるのは、他人(お客さん)です。
でき上がってみないと、お客さんはその商品を使うことができません。
けれど、つくってしまったらもう変更できません。

自分の思い込みで、「これは使用価値があるはず!」と考えて生産しますが、実際の「答え合わせ」は商品ができ上がってからなのです。

そして、そのテストに合格しなければ、モノはモノで終わります。
商品となることはできず、誰からも買ってもらえず終わるのです。
このテストに合格しなければ、商品になれず死んでしまうのです。これが「命がけの跳躍」です。

使用価値がないモノは、即無意味なものになるのが資本主義経済なのです。

商品となり得るにはまずは使用価値、つまり使う人にとって使用する価値があるかどうかというのが第1条件ということが分かりますね。

価値

しかし、前出の「使用価値」だけでモノは商品になりません。
「価値」がなければいけないのです。
そのモノに人の手が加わっていないといけないのです。

「使用価値」とあわせて「価値」も持っていなければ商品にはなりません。
たとえば、キャンプ場の近くに流れているきれいな小川の水が売れない理由がここにあります。
山奥のきれいな小川の水は、健康に良さそうなお水ですね。
ミネラルもたっぷり含んでいそうで、飲むメリットは十分にあります。

でもそれを、すぐ隣のキャンプ場で売ろうとしても、間違いなく売れません。
なぜか?「価値」がないからです。

湧き出ている隣で売る「山奥のきれいな小川の水」には、ほとんど労力がかかっていません。
ということは、相手(お客さん)もなんの苦労もせずに手に入れることができます。
だからわざわざ買わないのです。

「価値」がない(労力がかかっていない)ものは、いくら使用価値があっても、売りものにならないんですね。
このポイントも非常に重要です。
むしろ、こちらの方が大事かもしれません。

商品にいくらの値段がつくか、さらに、ぼくらの給料がなぜその金額なのかを説いてくれるのは、じつはこの「価値」なのです。
この非常に大切なポイントを理解するためには、次の法則を解明しなければいけません。

商品には、「価値」と「使用価値」があります。
これらふたつの要素が揃って、初めて売りものになります。
ただし、商品の値段を決めているのは「価値」だとマルクスは考えました。
価値の大きさがベースになって値段が決まっているということです。

価格の決まり方

これは意外な主張に感じませんか?
ビジネスパーソンが重視しているのは「お客様のメリット!」なので、使用価値です。
お客さんにメリットがある商品(つまり「使用価値」がある商品)を提供することがすべてだと感じています。
安く買いたたかれてしまうのは、お客さんへのメリットが不十分だからだ、と。
つまり「使用価値」がないからだ、と。

ですがマルクスは、違いました。
商品の値段は、使用価値ではなく、価値で決まると考えたのです。
つまり、「どれだけ労力をかけてつくったか」で値段が決まる、「労力をかければかけるほど(価値が大きくなればなるほど)、値段が上がっていく」と考えたのです。

「そんなことはあり得ない。やっぱりマルクスは時代錯誤だ」

 一読すると、そう感じるかもしれません。
でも、消費者の目線で見てみると、ぼくらは自分自身でもマルクスの主張の通りに考えていることがわかります。
ビジネスパーソンとして会社内で言われていることと、全然違う判断をしているのです。

消費者の立場になって、考えてみてください。
たとえば、
・30分でつくったカレー
・3日間煮込んだカレー

に、それぞれいくらの値段が妥当だと思いますか?
おそらく大半の方が「3日間煮込んだカレー」を高く設定するでしょう。
「3日間」の方が高くて当然、と感じます。
味については何も言っていません。
「3日間」の方がおいしそうな印象を持ちますが、あくまでも「印象」です。

そしておそらく、目隠しをしてクイズを出されたら、多くの消費者には、「30分」も「3日間」も一緒で、味の区別はできません。
しかし、それでも「3日間煮込んだカレー」に高い値付けをするのです(毎年年始にテレビで放送される「芸能人格付けチェック」でも、最高級品と安売り品の味を区別できないタレントさんが大勢いますね。
「あまり違いがない」ということです)。

これはつまり、使用価値(カレーのおいしさ)ではなく、そのカレーをつくるのにかかった労力(価値)で判断しているということなのです。

「パン」よりも「手づくりパン」の方が高そうに感じます。
非常に細かい刺繍がほどこされた布を見せられたとき、「すごい」と思います。
ですが、それが手編みだったことを聞かされると「すご~~い!!」と感じます。
目の前にあるものは変わらないのに、それが機械製か手製かで、感じる重みが変わっているのです。

また、何かの習い事に行くとき、回数や期間で割安・割高を判断することがあります。
「10万円だけど、半年間だから安いよね」「2回で10万円は高い!」というように。

 本来気にしなければいけないのは、そこに通って目的のスキルが身につくかどうか(その講座の使用価値)ですね。
もっと言ってしまうと、1回ですべてのスキルが身に着いた方が効率的でメリットがあります。

でも、そうは考えず、回数や期間(相手が自分のために費やしてくれる時間、労力)で判断しているのです。

おわかりいただけましたでしょうか。
ぼくらは消費者として商品を「価値」で判断しています。
そして「価値」をベースに妥当な値段を考えているのです。
つまり、世の中の商品は「使用価値」ではなく、「価値」で値段が決められているのです。

「手間がかかっていれば価値が大きくなる」「その商品をつくり上げる労力が多いと、価値が大きくなる」のです。
ただ、こう説明されると、ひとつ矛盾を感じます。
効率が悪く長時間かけてつくった商品は、手際良くつくった商品よりも「価値が大きい」ということになってしまうのです。
だとしたら、わざとゆっくり、無駄を多くして商品をつくれば、「価値が高い商品」ができ上がるということになります。

当然ながらそんなことはありません。ここが矛盾しているように思えます。ここはどう説明するのでしょうか?
マルクスは、商品の価値の大きさは「社会一般的にかかる平均時間・平均労力」で決まるとしていました。

商品をつくり上げるのにかかる手間や必要な労働量は個人個人で違います。
ですが、商品の価値はそのような個別の事情によって決まるのではなく、その商品の価値は「その社会で平均的に考えて、必要な手間の量、時間の量」で決まるのです。

・この商品をつくるには、通常これくらいの労力がかかる
・この商品の原材料は、一般的にこれくらいの量が必要

 私たちも「この仕事だったら、これくらいかかりそう」という感覚値を持っています。
それと同じで、社会一般的に認識されている「必要量」があるのです。

 仕事やモノによって、社会一般的に必要な労働量が想定されています。
その必要労働量が「商品の価値」としてみなされるのです。

ですから、わざと効率を悪くして、労力をかけても「商品の価値」は上がりません。
また、社会平均で2時間で終わる仕事を、自分は10時間かかって行っても、「5倍の価値を生み出した」とはなりません。
あくまでも社会平均で考えられるのです。

「モノの価値は、社会平均的な労力の大きさで決まる」

 これを読んで「だから何?」と聞きたくなっている人もいるかもしれませんね。
しかし、これこそがみなさんの給料の決まり方を理解するうえで、また生活に余裕を出すために、非常に重要なポイントなのです。
「商品の値段は『価値』で決まるなんて、あり得ない! 『使用価値』(相手が感じるメリット)の方が重要だ!」

会社で「お客様へのメリットを考えろ!」と言われ続けてきたぼくらには、『資本論』の「価値が値段を決める」というロジックはにわかに信じられません。

おっしゃる通り、「使用価値」は重要です。そして、使用価値が価格に何も影響を及ぼさないかというと、そうではありません。
経済学的に言うと、「使用価値」は、需要・供給の法則を通じて、商品の値段に影響を与えます。

使用価値が高いものは、より多くのお客さんがほしがります。
需要が大きいわけです。「もっと高くてもほしい!」と考えているため、結果的に値段が相場よりも高くなるのです。

反対に、使用価値が低いものは、「もっと安くないと買わない」と言われてしまい、安くなっているのです。
しかし、いくら使用価値が高くても、紙コップが10万円を超えることはまずありません。
反対に、いくら使用価値が低くても、ジェット機が100万円より安くなることも考えられません。

それは、価値が値段の基準をつくっており、この種のものは、だいたいこれくらいの値段だよな、という相場をつくっているからなのです。
個別の商品の値段は、その相場を基準にして、値段が決まっています。
相場をつくるのはあくまでも「価値」、そして、その基準から値段を上下させるのが「使用価値」です。

 ここは強調しても強調しすぎることはありません。もちろん、「使用価値」がなければ、商品になりません。
買ってもらえません。
だから使用価値(商品のメリット)を追求するのは当然ですし、必要不可欠です。

しかし、それは商品の一側面でしかありません。
使用価値があれば(お客様にメリットがあれば)、問題なく会社が黒字になるかというと、そうではないのです。

使用価値があれば、お客さんは買ってくれるでしょう。
しかし、「高値で」とは限りません。
お伝えしたように、商品の値段は「価値」が基準になって決まっているというのが経済の原則です。
ですから、それをつくるのに労力がかかっていない(大した労力がかからない)と思われるような商品は、高い値が付かないのです。

ではこれをベースにビットコインの価格は?

さて、最後のまとめに入ってきましたが、「使用価値」と「価値」という観点からビットコインの価格を見ていきましょう。
まずは使用価値はそれを使用することによって、消費者が喜ぶそんな価値です。
海外に住む娘に安い送金手数料で早く送金をしたい、ビットコイン決済で決済を楽にしてみたい(今はまだあまりいないと思いますが、、)というのが使用価値ですね。
それに対して「価値」はビットコインをマイニングするために掛かる、機器代金や電気代金などといったマイニングコストのことを指しています。

マルクス理論によると、価値とはマイニングコストのことですので、このコストがビットコインの価格を決めていると言ってよいでしょう。

ビットコインの価格は下がっていますが、一方でDifficultyは未だに上昇を続けており、下がる気配がありません。
つまり、価値はいまも上がり続けているということになります。

一方で使用価値はハッキングが発生したり、取引所が潰れたり最近は使用価値という意味では不安要素が多く過去よりも印象としては下がっているのかもしれません。

ビットコインの性能は下がっていないですし、むしろ上がっていると思うので実態としては使用価値も上がっていると思いますが、あくまで世間の印象ですからね。

そろそろマイニングで得られる収入とそれに掛かるコストが均衡すると言われているので、マイニングが少なくなっていくのか、あるいは価格が上昇していくのかという局面に来ていることは確かですが、価格としては「価値」の価格に近づいてきていることは間違いないようです。

まとめ

今回はどのようにビットコインの価格が決まるかについて見てきました。
基本的にはその他のコインも同じ論理で価格が決まります。

これからあるシナリオとしては、このいずれかです。
1.マイナーが減少することで「価値」が下がるので、価格も下落していく
2.マイナーが増加しつづけ、「価値」が上がるので価格は上昇に向かう

当たり前のことかもしれないですが、非常に重要なことです。
どこかのポイントで恐らく収支が逆転するポイントがやってくると思うのですが、その時にどちらに振れるかだと思っています。
価値が今後も上がると思ったマイナーが収支逆転しても掘り続けるだけの資金と自信を持って取り組めばそれに価格は付いてくると思いますし、そのようにならなければマイナーの数が減少し、価格も下がっていくという結果になるかと思います。

個人的には希望も込めてですが、マイナーの数は今も増加していますし、ブロックチェーンの技術はインターネットが発明されて以来の大発明だと思っているので、これらの明るい未来を予見したいと思います。

それではみなさん、価格が付く論理もわかったところで、また次回!!

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