ビットコインの採掘難易度(Difficulty)から見る今後の適正価格

皆さん、インデックス投資してますか、ゆーです。

今回はよく議論される、「で、結局ビットコインの価格っていくらが適正価格なんだっけ?」というのを見ていきたいと思います。

で、ビットコインの価格って何で決まるの?

シンプルな質問ですが、なかなか奥がふかーい質問だと思います。
すごくふわっというと、需要と供給のバランスで決まりますということなのですが、これでは何も分かっていないのと同じですよね?

ですので、今回はマイニングの難易度をベースに少し考えていきたいと思います。

マイニング難易度について

そもそもマイニングとは?

マイニングというのは一言で言うと、ビットコイン争奪ゲームに参加してビットコインをゲットすること。と言えるでしょう。

もう少し専門的なことも述べますと、ビットコインは一定期間ごとに、すべての取引記録を取引台帳に追記します。
その追記の処理には、ネットワーク上に分散されて保存されている取引台帳のデータと、追記の対象期間に発生したすべての取引のデータの整合性を取りながら正確に記録することが求められます。

その整合性を取る作業はコンピューターによる計算で実現できるのですが、膨大な計算量が必要となります。
分散されて保存されている1つの大きな取引台帳のデータも、追記対象の取引のデータも、すべてを正確に検証してから追記しなければならないのです。

そこで、ビットコインでは、この追記作業に有志のコンピューターリソースを借りています。
余っているコンピューターの計算能力を借りることによって、膨大な計算を行い、みんなで共有する1つの大きな取引台帳に追記を行っているのです。

この追記作業の手伝いをしてくれた人、追記作業のために膨大な計算処理をし、結果として追記処理を成功させた人には、その見返りとしてビットコインが支払われます。
つまり、追記作業を手伝ってビットコイン全体が健全に運用されるようにがんばってくれたことへの報酬として、ビットコインが支払われるのです。

この報酬は、新たに発行されたビットコインによって支払われます。
つまり、通貨の新規発行がこの瞬間に起こるのです。

この新規発行に至る行為が「採掘(マイニング)」と呼ばれています。
通貨としてのビットコインの新規発行は、この採掘(マイニング)を通じてしか行われません。

つまり、マイニングというのは取引台帳への記録の書き込みの手伝いをすることで、それをしてくれる人をマイナーと呼びます。
そして、その協力をすると報酬としてビットコインがもらえるという仕組みになっています。

この報酬の支払いは約10分に1度行われており、2018年現在は、報酬として12.5BTCがもらえます。
この12.5BTCがもらえるのは一番最初に計算が終わった一人だけとなるので、例えばマイナーが1,000人参加していても1人ですし、100人参加でも1人というものになります。

難易度とは?

さて、ここで難易度という概念が出てきます。
ビットコインのブロックというのは10分に一度作成されるという思想で設計されています。

しかし、例えば今まで100人しかマイナーがいなかったのに、1,000人のマイナーが参加しはじめたら、単純計算で1/10の時間で計算が終わってしまいます。
つまり、1分でブロックが生成されてしまいます。

こういったことを防ぐために難易度調整という仕組みがあり、ビットコインの場合は2週間に一度難易度調整があります。
今まで100人のマイナーしかいなかったのにそれが200人になったら難易度を2倍に上げればいいですよね。
逆に100人のマイナーが50人になったら難易度を1/2にしてあげないといけないですよね。

そういう理屈で10分に一度ブロックが生成されるようにする、という基本原則に則り難易度調整という行為が行われています。

難易度の推移

こちらはBTCの難易度の推移を過去1年間で見ていますが、約10倍に伸びています。
また、特筆すべき点はBTC価格とは異なり右肩上がりで伸びているというのが見て取れます。

つまり、1年前と比較して約10倍の人達がマイニングに参加しているということがこのグラフから読み取れます。

ビットコイン価格と難易度の関係

この難易度の推移とビットコイン価格の推移は不動産価格と賃貸価格にも似ていると思います。

ビットコイン価格は、ビットコイン自体は取引所で売り買いされているので、現金化もすぐできますし、暴落が来たら売るということもできます。
ですが、マイニングはマイニングのための設備や機器を購入しているので、今日参加して明日やっぱやーめた。ということにはなりません。

不動産価格というのは売買の価格は景気を反映しますが、賃貸価格はそこまで景気に影響されません。
それは既に人が住んでいるものであり、それに対して値上げをすることは難しく、そういった理由で周辺相場が上がらなければその物件の相場も上がらないという原理でなかなか景気を反映しにくいものなのです。

さて、マイナーはなぜマイニングを行うかというと、儲かるから。この一言に尽きます。

マイニングに掛かるコスト(主に電機代、設備投資、機器)よりもビットコインの価格が上回っていれば儲けということになります。
こちらの記事を見ると分岐点は92万円となっています。
モルスタのアナリスト予想なので、ここは素直に信じてみましょう。

2017年にビットコインが30万円くらいだった時にはマイナーたちはボロ儲けで投資金額に対して約5倍程の利益を出していたと聞いたことがありました。
つまり、非常に儲かるビジネスだったんですね。

ここで重要なことは、おいしい話というのはいずれ市場参加者が増えていって、おいしい話はなくなっていくというお話です。
例えば幻のりんごなるものがあったとして、それの生産で1個作るのに100円で利益が500円出るとしましょう。
それを見つけたときはその人はボロ儲けですが、いずれおれも作ってみよう。という人が出てきます。
かくして、その幻のりんごも利益率はどんどん落ちていき、最終的には生産者が掛けた手間に相当した利益しか得られなくなります。

これはりんごの話ですが、ニッチな世界であれば新規参入者も少なく、長期間この高利益構造を維持できるかもしれません。
ですが、ビットコインはニッチな世界でもなければ、大手マイニング会社もあり、日本からも大手金融機関も参加している超ビッグな市場です。

そのため、私は長期的にはこのマイニングの収益性というのは限りなくゼロに近づくと思っています。
ということは、採掘難易度の動き イコール ビットコイン価格という構図に近づいていくことになると思います。

そのため、皆さんがビットコインの価格について考えるときは現在のビットコインの価格だけでなく難易度も見ることをオススメします。
もちろん、卵が先か鶏が先か分からないので、ビットコイン価格が暴落し続ければ、マイナーも減るので、マイナーが増えていれば、今後のビットコイン価格も上がる!とは言い切れないですが、マイナーが増加しているということはビットコインの今後の好材料となるでしょう。
逆に今まで継続的に増加をたどっていたマイナーの量がどこかで減少に転じたときは非常に危ないサインであるといえるでしょう。

まとめ

当たり前の話ですが、ビットコインの価格は需給バランスで決まりますので、マイナーの多寡で決まるものではありません。
ただし、ビットコインの価格はマイニング収益の分岐点に今後も限りなく近づいていくでしょう。
そしてマイナーが増えるということは、一人あたりのマイナーが受け取れるビットコインは減少するということですので、マイナーがマイニングを継続するためにはビットコインの価格の上昇が必要になってきます。

難易度と価格はこのように表裏一体の関係となっているので、今後もビットコインの価格を見ていく上で気にしていくとよいと思います。
ちなみに難易度はこちらのサイトで誰でも簡単に確認できますので、ぜひご参考にしてください。

それではまた次回!

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