仮想通貨投資と行動ファイナンス 正常性バイアス

皆さん、インデックス投資してますか、ゆーです。

行動ファイナンスシリーズですが、今回は正常性バイアスについて詳しく見ていきたいと思います。
その名の通りなのですが、投資においても実生活においても自信過剰は思わぬ損失を出してしまうので、ご注意ください!

それでは見ていきましょう。

正常性バイアスとは

正常性バイアス(Normalcy bias)とは、認知バイアスの一種のことです。
自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のことを指します。

自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となります。

異常事態に遭遇したとき「こんなはずはない」これは正常なんだと自分を抑制しようとする心理状態のことを指します。

投資の場でこれがはたらくと、損切りのタイミングを失うことに繋がり兼ねません。

正常性バイアスの具体例

それでは正常性バイアスが掛かった具体的な例を見ていきましょう。

韓国のセウォル号沈没事故

韓国のセウォル号沈没事故の時に、あれだけ大勢の人が逃げ遅れた理由をTVのドキュメンタリーで放送していました。
そのなかで公開されていた携帯の動画などには、45°も船が傾いている危機的な状況下で、高校生達が冗談を言っている光景が残されていました。

これはまさに正常性バイアスの例で、危機的な状況になったとしても普段の生活と結びつけてそれがいつもと異なる状況ではないと認識ができていなかった例といえます。
危機的な状況下において、人間がもし本能的にその危機の本来の重大さを感じ取ったとき、人間の精神は正常ではなくなってパニックに陥る恐れがあります。

「正常性バイアス」といわれる機能は、人間が救いようのない危機的状況下でも正常で居られるように、本能的な危険を感じ取るセンサーをオフにしてしまうような機能で、それによって絶対絶命の状況下でも「これは大丈夫だ」と楽観的になれるというものです。

2014年の御嶽山噴火

御嶽山の噴火で登山者55人が噴石や噴煙に巻き込まれて死亡しました。
死亡者の多くが噴火後も火口付近にとどまり噴火の様子を写真撮影していたことがわかっており、携帯電話を手に持ったままの死体や、噴火から4分後に撮影した記録が残るカメラもあったそうです。
彼らが正常性バイアスの影響下にあり、「自分は大丈夫」と思っていた可能性が指摘されています。

レバレッジ取引、FX

レバレッジの掛けすぎは良い投資に繋がらないことが多いです。
これは、正常性バイアスが関係しています。

レバレッジを掛けすぎると、ちょっとした変動で大きく損益が変動してしまいます。
これでは、何か起こるたびに反応していると精神的に疲れてしまうので、人間にはそのようなストレスを回避するために心の平安を守る作用が備わっています。

イメージと違う動きをした時に、脳が勝手に大丈夫と判断してしまうので、損切りが遅れてしまったり、手仕舞うところで手仕舞えなかったり、利益が無限に伸びていくと錯覚したりして正常に動けなくなります。

レバレッジを掛けないほうが良いと言われる理由はこういうところにあります。

仮想通貨の暴落局面

仮想通貨の暴落局面でも、下落してもすぐ戻るからという風潮が2017年は特にありました。
右肩上がりの相場でしたから、誰もが下がっては押し目買いをするような状況でした。

しかし皆さんご存知の通り2018年に入ると相場は一変し、一気に下落局面に入りました。
多くの投資家がここでリタイアしたと思いますし、2018年4月現在は結構冷静な意見が多いですが、1月2月辺りはまだまだ強気な意見が強かったです。

これも、こんな危ないわけがない、これ以上下落するわけがないという、大幅下落による強い衝撃が起こした精神ブレーキだったのでしょう。

どう投資に活かすか

その他のバイアスと同じですが、まずはこのようなバイアスが掛かっていると認識することが重要です。
ですので、異常事態やかつて経験したことがないことが起こったときに、今までの過去の経験から考えるのではなく、今回は違う種類の出来事かもという見方をすることが重要です。

インデックス投資家の皆様においては、基本的には暴落が起こったりした場合もそのままホールドしていればよいのであまり気にすることはありません。
ただ、このようなバイアスが掛かっていることを理解しておくのは一定の意味があります。

まとめ

本日は正常性バイアスについて見てきましたがいかがだったでしょうか。

人間の脳というのはよくできているもので、あまりにも非常事態に直面するとショックを緩和してくれるものなんですね。
これ精神衛生的にはいいんでしょうが、投資的にはそのせいで合理的な判断ができなくなるのでアウトですよね。

特にこれらのバイアスを受けやすいのは短期売買をしている方や中期程度で売買を繰り返している方になります。
そういった方々は特にこのバイアスには気を配りながら投資をしてもらうことでいざというときの逃げ遅れがなくなると思います。

そうはいってもやはり短期売買や中期売買は神経も時間も使いますので、インデックス投資で長期的に資産を形成していきましょう。
それではまた次回!

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